2022年10月5日(水)

新宿ハイアットリージェンシーにて株式会社スターサンズの創設者であり、映画プロデューサーの故・河村光庸さんの「お別れ会」が執り行われました。

スターサンズ創設の頃から河村さんとは懇意にさせていただき、河村さんが手がける複数の映画で「法務」「製作」といった立場で関わらせていただきました。

映画『宮本から君へ』の助成金不交付処分取消訴訟は、河村さんの感性と情熱と映画に対する深い愛がなければ成立しなかった訴訟でした。控訴審では残念ながら逆転敗訴しましたが、第一審で全面勝訴を勝ち取ることができたのは、ひとえに河村さんの「映画は自由であるべき」という想いの深さゆえだったと思います。

初めてお会いしたときから変わらず、可愛らしい人でした。多くの人と衝突し、多くの人に愛された人でした。亡くなる直前まで新作映画の企画会議をしていたそうです。想い半ばだったかもしれませんが、「やりきった」はずと信じています。

大変多くの方々に見送られて、本当に幸せだったと思います。

河村さんの遺志を引き継ぎ、映画を含む文化芸術の「多様性」を守るため、今後も弁護士として可能な限りの力を尽くしたいと考えています。

河村さん。長い間お世話になり、本当に有難うございました。心安らかに、お休みください。

E&R総合法律会計事務所　代表弁護士　四宮隆史